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2009年12月26日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【『Jade Yin ☆若松宗雄コレクション』CD発売】 2009年12月25日、『Jade Yin ☆若松宗雄コレクション』CD が発売開始されました。 販売価格1,500円(税抜価格1,429円) 発売にあたってJade Yin OFFICIAL WEB SITEを更新しました。 http://www.jadeyin.com/ 若松宗雄氏は、CBS・ソニー在職中に松田聖子さんを発掘し、 育て上げたプロデューサーとして音楽業界では有名な方です。 私が聞き手となってこの方へのインタビューも掲載致しましたので、どうぞご覧下さい。 収録曲は、次のとおりです。 《時代》《はらり、ひらり》《未来へ》《どんなときも。》《SWEET SWEET SMILE》 《夏のアルバム》《六花 (Instrumental)》 すべてこれまで発表したアルバムに収録済みのものです。 ご友人の方などに『オススメの1枚』として紹介して頂けたらうれしく思います。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年12月19日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【小林愛実 日本デビュープレミアコンサート】 12月14日、サントリーホールで小林愛実さんのコンサートがありましたので行ってきました。 期待どおりの素晴らしいピアノの音色に魅了されました。 演奏後に小林愛実さんと現在師事している二宮裕子先生へのインタビューが行われたのですが、 これを聞けたのが、実はこの日の一番の収穫でした。 会場の聴衆からの質問に答える形で、二宮先生の口から、 "愛実さんのご両親はお二人ともクラシック音楽とは無縁の方達で、 直接ピアノを教えることはできないから、CDを何十枚も買ってあげたそうです" というような内容のエピソードが披露されました。 そして愛実さんは"この曲のこのフレーズは、このピアニストのこの弾き方が好き" と言うような感じで聴いていたそうです。 二宮先生は、"こんな幼い子がこんな風にピアノの音色を聞きわけることは普通あり得ない" というようなことをおっしゃっていました。 恐らく、ご両親はいきなり何十枚もピアノのCDを買ったわけではなくて、 そのときのピアノの先生と相談しながら少しずつ買ったんでしょうけど、 愛実さんが、ピアニストの音色を聞きわけられることに、ピアノの先生と一緒に驚きながら、 次第に愛実さんに聴かせるCDが増えていったんじゃないかな、と想像されます。 そしてその好きなピアニストの音色とそっくりに、 あるいはそれ以上に美しく奏でる才能を幼くして備えていたに違いありません。 もうひとつの"やっぱり"と思ったエピソードは、 二宮先生が"こんな感じで弾いてみて"というと、 すぐに先生が思ったとおり弾いてくれる、と語っていたことでした。 これがなかなか普通はできないことです。 先生の言ってることを敏感に感じ取り再現する能力、それに天性の耳の良さ。 これらのエピソードは、私がJade Yinに感じたことと一緒ですね。 私が何回もJade Yinのメルマガで小林愛実さんを取り上げる理由が、 読者の皆さんにもお解りいただけたんじゃないかと思います。 来年4月3日にも、またリサイタルが催されるそうです。 小林愛実ピアノリサイタル http://www.piano.or.jp/concert/yp/10s/vol17/ YouTubeでのお知らせ http://www.youtube.com/watch?v=bnLOT0X7JAQ&feature=channel Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年12月12日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【文字の功罪】 まずいきなりですが質問です。 『文字を持つ社会と文字を持たない社会、どちらが文明社会でしょう?』 "それは、文字を持つ社会の方が文明社会に決まっているじゃないか!" と思う人がほとんどかと思います。 では次にもうひとつ質問です。 『あなたは自分が得た智恵を子供や孫に伝承させたいとすれば、次のどちらを選びますか?』 1. 書物に残す。 2. 言葉や行動で伝えていく。 この質問には、恐らく"う-ん・・・"と考えてしまう人が出てくるかと思います。 書物に残せば、その書物の内容が物理的に残る限り、後世に伝わるような気もします。 しかし、文字は残っても伝えたかった智恵まで確実に後世に伝承されるかは、 疑問に思う人もいるでしょう。 人間の脳というのは、ある機能が進化していくと、 その進化に伴い不要になった機能は退化していくといいます。 文字がない時代には、自分が得てきた智恵を次の世代に伝えるには、 言葉や体で伝えて"体得"させていくしかなかった訳ですが、 文字の出現により、"なんとしても伝えなければ!"という切迫感が薄れ、 特に現代社会では"言葉を発して伝承する"という行為の重要性が軽んぜられているように思います。 私の経験からも目で読んで知識として覚えたことよりも、 耳で聴いて自然に覚えたことの方が今でも心に残っているように思います。 孔子は、直接書物を書いて残したわけではないそうですが、 彼の思想は脈々とその弟子達を通じて現代まで伝承されてきています。 もし孔子が弟子を育てず書物のみ残したとしたらどうなっていたか・・・ 説明するまでもないかと思います。 文字のない時代から伝承された智恵というものには、 長い年月を経ても淘汰されずに残ってきた重み、深みがあります。 中国の古代思想・日本独自の自然崇拝・渡来人によってもたらされた職人気質。 私は江戸時代までの日本人を形作ってきたのは、この3大要素だと思っているのですが、 明治以降の西洋化・グローバル化でこれらの宝物が次々に失われていくのを感じます。 迷走を続ける日本の政治家・官僚・マスメディアの人たちを見ていると、 この150年間に日本が失ったものがいかに大きいものだったか痛感します。 『親が子に、先生が生徒に、師匠が弟子に、過去の優れた文化遺産を言葉に発して伝承する』 遠い道のりに感じるかもしれませんが、 これこそが唯一日本の未来を救う道だと私は思います。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年12月5日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【小林愛実さんのバッハを聴きながら】 私の朝は、小林愛実さんのピアノを聴きながら新聞を読むことから始まるのですが、 最近のお気に入りは、愛実さんの弾くバッハ。 今までバッハなんて普段、滅多に聴いてこなっかたのですが、 この小学生が弾くバッハに魅了され続けています。 聴いていて楽しい。 聴いていてちっとも飽きない。 ときどき"耳直し"に他の"世界的巨匠"たちのピアノを聴くのですが 結局またこの小学生の演奏に戻ってしまう。 自分でも最初はこの現象を、"天才児のピアノ"というアドバンテージを 無意識に脳が設定している現象なのかも、と思っていたのですが、 どうもそういうことではないような気がします。 私はもともと、アルゲリッチやポリーニのような比較的硬質なピアノよりも アシュケナージのようなソフトなピアノの音色が好みでしたので、 私が求めていたピアノの音色をやっと手に入れた、そんな感じがします。 一方、アルゲリッチのようなタイプを崇拝する音楽ファンが聴くと、 愛実さんの演奏は物足りないかもしれません。 最近、音楽というのは、本当に人によって好みが千差万別なんだなぁ、と感じます。 グレングールドのように強烈に個性的なバッハに魅了される人もいれば、 辻井伸行さんやフジ子ヘミングのラ・カンパネラに心を奪われる人もいる。 この現象は、やはり、音楽を感ずるツボが人によって違うのだ ということでしか説明がつかないし、 これはこれで、ある意味とても重要なことなのかもしれないと思うようになりました。 Jade Yinの歌声に私と同じようなスタンスで魅力を感じている人は、 これまでのアルバムの販売実績等を統計的に分析してみると、 恐らく100人に1人いるかいないか、1000人に数人といったところでしょう。 これはJade Yinの歌声に限らず、 世の中には様々な分野に"こだわり"を持っている人達がいて、 そういう人達の割合も同じような傾向があるものと思われます。 歌が世の中でヒットするためには、 こういう"こだわり"を持っていない大多数の人にアピールして、 聴いていただかなければならないわけですが、 これがなかなか難しく、とても私の手に負えるものではありません。 私のできることは、ただひとつ。 類い希な才能が奏でる音楽を保存していくこと。 これだけだと思っています。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年12月3日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【『七彩音色Ⅲ~なないろねいろ3~きらきら 』発売】 本日、Jade Yin 3ndアルバム『七彩音色Ⅲ~なないろねいろ3~きらきら 』 が音楽配信にて発売開始されました。 販売価格1,500円(税抜価格1,428円) 発売にあたってJade Yin OFFICIAL WEB SITEを更新しました。 http://www.jadeyin.com/ オリジナル楽曲5曲分のshort ver.などがダウンロード・試聴可能です。 また、オリジナル楽曲の中国語ver.4曲と『Scarborough Fair 英語ver. 』『松花江上』が Free Downloadでお楽しみいただけます。 作曲は、これまでJade Yinのすべてのアルバムのアレンジを手がけてきた苟音さん、 日本語の作詞は、今年高校を卒業して現在専門学校に通っている千尋さんです。 千尋さんは、4年ほど前まだ中学3年生だったころ、 作品をウェブサイトに公開していたのを私が読んでいて、 このたび依頼することになりました。 初めてのオリジナルアルバムで、至らない点も多々あるかと思いますが、 どうぞ暖かい目で見守って頂ければと思います。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年11月25日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【ちょっといい話~『奇跡のリンゴ』執念の31年間~】 すでにご存じの方も多いと思いますが、『奇跡のリンゴ』で有名な木村秋則さん。 この方へのインタビュー記事が朝鮮日報のオンラインニュースに掲載されています。 木村さんのお話を聞くと、自然と人間の関わり合いを深く考えさせられます。 興味のある方はご覧下さい。 http://www.chosunonline.com/news/20091124000050 ここのニュース記事は、配信後1週間経つと、有料購読者しか見られなくなります。 私は、この朝鮮日報や中央日報http://japanese.joins.com/の記事を良く読んでいます。 日本との違いが解って興味深いです。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年11月21日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【小林愛実さん、CDデビュー決定!】 このメルマガでもご紹介した小林愛実さんのCDデビューが決定したようです。 小林愛実EMIアーティストページ http://www.emimusic.jp/artist/aimi/ YouTubeで公開されているEMIの映像 小林愛実「ショパン:スケルツォ第1番」 http://www.youtube.com/watch?v=c7p3u946CHc 小林愛実「ショパン:エチュード作品10-4」 http://www.youtube.com/watch?v=zEeRsFpsJSI 『サントリーホール公演カレンダー』より http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/perform/list0912.html 小林愛実(Pf) 日本デビュープレミアコンサート 曲目 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 op.53 「ワルトシュタイン」 ショパン:スケルツォ第1番 ロ短調 op.20 開演 19:00 料金 指定1,500 問合せ 東音企画 03-3944-1581 それから、以前ご紹介した小林愛実さんのYouTube動画はかなり削除されてしまっています。 私はこういう事もあろうかと思って、一応ほとんどの動画は保存していたのですが、 もうあの映像を見ながらいろいろとご紹介できないのはちょっと残念です。 小林愛実さんのスポンサーのひとりというPatrickさんのYouTubeチャンネル http://www.youtube.com/user/Aimiklingsor93 小林愛実さんのファンの方のWEB SITE (英語) http://godsownclay.com/Equipment/aimi_kobayashi_1.html Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年11月14日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【『泣きながら生きて』劇場公開!】 きょう、いつものように(注)Jade YinのCDを聴きながら仕事をしていました。 (注)私は、これまで制作前、制作中、制作後と、 Jade YinのCD収録曲などを延べ何千回も聴いているような気がするのだが、 いまだに、飽きずに聴いている・・・ 1stアルバムの最後の曲『牽手』の歌を聴き終わったところで、 ふと、この歌を収録するキッカケになったドキュメンタリー『泣きながら生きて』のことを思い出しました。 "これを制作した張 麗玲さんは今はどうしているんだろう"と思いながら、いろいろネットで検索していたら、 なんと『泣きながら生きて』劇場公開の文字が・・・ 再放送もDVD化もされず、見損なった人には幻の作品になっていたのですが・・・ 関東方面と愛知のみで4ヶ所だけの上映のようです。 東京は、11月28日(土曜日)から新宿バルト9 にて。 『泣きながら生きて』劇場公開の公式サイト http://nakinagara.net/ フジテレビ 『泣きながら生きて』紹介サイト http://www.fujitv.co.jp/ichioshi06/061103nakinagara/index2.html Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年11月14日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【朱に交われば赤くなる~その2~日本在住外国人たち】 実は私は、音楽とは全く正反対と言っていいほど非クリエイティブな仕事が本業でして、 その仕事上、多くの日本在住の外国人の方々と接することが多いのですが、 十数年彼等と接してきて、気がついたことがひとつあります。 それは、日本在住の外国人の人々は、日本での生活が長くなるにつれて、 次第にその思考や言動が日本人化してくるということです。 若いほどその"日本人化"の速度は速く、また人によって個人差があります。 彼等はなぜ日本人化するのか・・・ それはまわりの日本人に感化されるからです。 "郷に入っては郷に従え" 日本に住むんだったらそんなの当たり前、と思う人もいるかと思いますが、 実は、この現象"感化"は、とても重要な意味を持つと言葉だということがわかりました。 その外国人の周りに良い日本人が多ければ、次第に良くなっていくし まわりが悪い日本人ばかりだと、次第に悪事に染まっていく・・・ この逆もまた真なり、です。 悪い外国人に影響を受けて一緒に犯罪に走る日本人が増えていく状況は、 ここ数年増えてきているように思います。 外国人の受入は、なかなか難しい問題で、私もいろいろ考えてみたのですが、 日本の少子化、国際化が進み、日本政府が今後多くの外国人の受入を模索している現状を見ると、 これまでの日本の歴史上、異民族との交流が比較的少なかった島国意識の日本人は、 いちどしっかり"付き合い方"を考えておく必要があるのだと思います。 外国人と接する機会のない多くの日本人の中には、 増え続けていった外国人犯罪などから、 外国人全体に対する漠然とした恐怖感をいだく人も少なくないと思いますが、 それをあからさまな言動で示してしまうと、外国人差別だと非難されることになります。 冷静に考えてみると、日本で犯罪を犯す外国人は、割合から見ればごくわずか。 恐らく90数%の在日外国人は犯罪とは無縁であり、 善良な日本の住民となっていく人達なのです。 差別して善良な外国人までも孤立化させるか、 手をさしのべて、良き日本の住民となってもらうか、 選択は二つに一つしかないのです。 自分のことだけを考えるのではなく、 子供の世代、孫の世代、さらにその後に続く日本の将来を託す世代のことまで考えれば、 どういう選択をすべきか、賢明な日本人であれば 自ずからわかってくるのではないかと思います。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年10月31日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【朱に交われば赤くなる~その1~日本の音楽】 前回のメルマガで、『朱に交われば赤くなる』について少し触れましたが、 広辞苑によると、 「人は交わる友によって善悪いずれにも感化される。」 とあります。 これだけみると、友人関係を選ぶためだけに用いられている諺にも思えますが、 実は、もっと幅広く意味の深い、人間の生き方そのものを表したものだと私は考えています。 『人間は、生まれてから死ぬまで、周りの環境に良くも悪くも"感化"されながら生きている。』 こういう風に捉えた方が、この諺がもっと自分の生き方に役立つのではないかと思います。 これは、人間関係のみならず、政治、経済、文化、思想など人間の営むあらゆる活動に当てはまります。 ですから日本の音楽も例外ではありません。 当然世界の音楽の影響を受けながら変化しているのです。 150年前、日本は鎖国政策から西洋化政策と大きく梶を切り、それと共に欧米の音楽が流れ込んできました。 今では伝統的な音楽に思える『仰げば尊し』も、 100年ほど前に西洋音楽を基調に制作された、言わば当時の流行歌の類だったのではないかと思われます。 欧米でフォークミュージックが流行れば、日本でも流行り、 ビートルズが出現すればバンドブームが起きる・・・ 基本的には、このような構造は昔も今もそして未来も変わらない、 私はそう考えています。 ただ、いま流行りの音楽が果たして100年後まで歌い継がれていくのだろうか・・・ という疑問が残ります。 歌い継がれて伝統となる音楽とそうでない音楽とどこにその原因があるのか・・・ 私は、ずっとそれを考えていたのですが、 あるとき、『無魂洋才』という言葉が浮かびました。 もちろんこれは、『和魂洋才』からヒントを得たんですが、 たとえば日本で今流行り音楽のラップやR&Bの中には、形だけ真似したものも多く、 こういう『無魂洋才音楽』は、結果として歌い継がれることなく消えていくのではないか・・・。 でも、同じラップやR&Bでも、もし日本人としての魂が込められて昇華されていけば、 いつまでも歌い継がれていくこともあるのではないか・・・ 『100年後まで残らないような音楽は価値がない』とは決して言いませんが、 ただ、もし末永く日本人の心に響く歌を残したいのであれば、 作り手も聴き手も、日本人としての魂を磨き続けること、 これに尽きるような気がします。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年10月24日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【危険な理想主義】 私は、大学に入学した頃たまたま手にした本『学生に与う』に感銘を受け その著者、河合栄治郎の全集に読み耽っていた時期がありました。 今の自分の理想主義的価値観は、恐らくこの時期に形成されたのだと思います。 私が儒学に惹かれるのもこの延長線上にあるものかもしれません。 そんな私でも、最近眉をひそめたくなるような理想主義的スローガンを目にすることが増えてきました。 最近よくニュースででてくる『外国人参政権』『東アジア共同体』がそうです。 己を知らず、相手をも知らず、更に世間知らずの理想主義者達が 自己の未熟な経験だけで下した浅はかな政策が、 数十年後、再び日本を取り巻く国際紛争の【火種】になりかねない・・・ 私はそう思っています。 戦前に『五族協和』とか、『大東亜共栄圏』とかいう理想主義を掲げて失敗した教訓が 何ら活かされていないじゃないか・・・ "あれは、日本の軍国主義者達のスローガン"と一蹴する人もいると思いますが、 当時は、そんな風には考えていなかった、 大まじめにアジアの民衆のために、このスローガンを信じていた、 そんな日本人がほとんどだったのだと思います。 自分たちは正しいことをやっていると思いながら、 数年後、数十年後には"あれは間違いだった"と否定されることは良くあること。 現在進行形の段階では、なかなか気がつかないものです。 日本と東アジアの国々とは、経済的・文化的交流は、 当事者の責任で積極的に行ってもいいと思いますが、 政治の世界では、全く区別して考えなければなりません。 日本人はまず己を知ることです。相手のことも当然知らなければなりません。 日本の歴史、東アジアの政治の歴史も学び分析しなければなりません。 そうすれば東アジアの国際政治の舞台で、日本がリーダーシップなんて発揮できないことは 自ずからわかってくるはずです。 それは数十年前の失敗ですでに実証済。 日本人の美徳は現在の東アジアの国際政治上では通用しないのです。 日本はこれらの国々の政治に極力関わらないこと。 日本は独自の道を進めばいいのです。 『朱に交われば赤くなる』 この言葉はとても深い意味を持っています。 単に『世界平和』とか『戦争反対』とか呪文のように唱えているだけではダメです。 なぜそういう道に進んでいったのか、歴史をしっかり学び分析しなければ、 再びまた同じ過ちを繰り返すことになります。 私は、日本人がかつてこれらの国々から受けた数多くの文化的恩恵を 今後もしっかりと守っていくことが 将来これらの国々の文化的発展のために役立つことができるのではないかと思っています。 私は、これこそが日本とその周辺諸国の善良な心を持った人々にとって、 最も望ましいことだと考えています。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年10月17日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【オリジナルアルバム レコーディング完了】 Jade Yinの初めてのオリジナルアルバムのレコーディングが終わりました。 これまでは、中国でのレコーディングでしたが、今回は日本で行いました。 インフルエンザが流行しており、体調やノドの調子を心配していましたが、 無事録り終えてホッとしています。 日本語曲5曲にこれらの曲のBGM用インストゥルメンタルを付けて販売予定です。 またまた自画自賛で恐縮ですが、5曲ともイイです。 何回でも聴きたくなると思います。 作曲・編曲した苟音さんの非凡な才能も楽しんでいただけることでしょう。 あとこれらの曲の中国語バージョンやオリジナル日本語曲のショートバージョンなどを Free Downloadで公開予定です。 お楽しみに! Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年10月3日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【中国語 美音の秘密~複合母音~】 前回のメルマガで、人間の歌声と減衰音のことを考えるキッカケが 中国人歌手フェイウォンの歌だったと説明しましたが、 実は、これにはちゃんとした理由があることが後からわかりました。 私は、中国語を習い始めたころ、聴き始めた中国語の歌がとても美しく響くのを感じました。 "いったいなぜ中国語の歌は、こんなに美しく聞こえるんだろう?" この疑問が解決するには、十数年かかりました。 フェイウォンは、日本の歌謡曲やポップスのカバーを多く歌っているのですが、 日本人が歌う原曲よりもフェイウォンが歌う中国語のカバーの方が私には心地よかったのです。 あるとき、日本語と中国語、両方の歌を交互に歌いながらその違いを分析してみました。 そして、わかったのが、"中国語の歌には余韻がある"ということでした。 それまでは、単なる歌唱力の違い、としか思っていなかったのですが、 中国語の音自体にその原因があるのではないかと考えたのです。 日本語の文節は、基本的に5つの母音か"ん"でが終わるのですが、 中国語には次のようないくつもの複合母音というものがあり、 どうやらこれが、中国語が美しく響くその原因ではないかと考えたのです。 ai ei ao ou iao iou uai uei an en in un ün ang eng ing ong これらの複合母音を発するときの口の形は、比較的大きく開けた状態から小さくすぼめて発音します。 つまり、前回私がメルマガで説明した、【擬似的減衰音】を発するときと近い形になっているのです。 このような複合母音で終わる文節を、更に声量をコントロールして歌うと美しく響く。 フェイウォンのような美声歌手が歌うと極上の響きになる・・・ 中国語の歌の美しさの源は複合母音にあったのです! と、まぁ大発見でもしたようなことを書いてしまいましたが、 ひょっとしたらこんなことは、すでにとっくの昔に誰かが説明済みのことかもしれません。 理屈っぽい話が続いてしまいました。 何か疑問があれば、どうしても原因を探し出して分析して 自分なりの結論を導き出さないと気が済まない左脳派人間の悲しき性、 ということでお許しを! 来週は、3rdアルバムの最終レコーディングです。 インフルエンザが流行っているようなので、何とか無事に終わってほしいと願っています。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年9月26日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【減衰音と持続音】 私は、一応テレビの歌番組などを録画してまとめて見たりするのですが、 ほとんどの歌手の歌を数秒間聴いただけで早送りしていました。 声質が自分の求めているものでないことや、 あと歌い方が"何か"しっくりこないことが多いのです。 このしっくりこない"何か"が自分でもよくわからず、 いつもこの"何か"は何だろうと考えていたのですが、 ある時、フェイウォンの歌を聴いていてハッと気がつきました。 "あっ余韻だ!" "フェイウォンの歌には余韻があるのに、 ほとんどのポップス歌手などには余韻がないからじゃないか・・・?" 楽器の音は、大きく減衰音と持続音に分けることができるかと思います。 ピアノの音色は減衰音、すなわち頭の音が一番大きくて時間の経過と共に徐々に音が減衰していきます。 一方同じ鍵盤楽器でも、オルガンは鍵盤を押している間中ずっと音が鳴っている持続音系楽器です。 このとき自分がピアノの音色が好きな理由も同時にわかりました。 "ピアノの音は消えていくから美しいんだ!" そして私は、歌手にピアノのような音色を求めていたのです。 ところがそういう歌手はほとんどいない。 人間の声帯は、いわば持続音系楽器だからなのです。 私の心を満足させてくれるのは、そのときただひとりフェイウォンだけでした。 私は、自然界の音は、ほとんど減衰音でできていると思うのです。 だから減衰音楽器の音は心が癒される。 一方持続音を出すものは人工的なものが多いように思います。 車のクラクションやピーッという電子音など様々ありますが、 ずっと一定の長さ同じ音量で音が聞こえると、人間の耳は不快感を催します。 私は、持続音を発するような歌声ではなくて、減衰音を発する歌声をずっと求めていたわけです。 しかし、人間の歌声はその構造上、そのままでは減衰音になりません。 ピアノのように数秒間も声帯が自律振動し続けることはありえないのです。 ではどうするかというと、ボイスコントロールで声量を大から小へと調節し、 "擬似的な減衰音"にするしかありません。 あとは、カベや天上などからの反響音を利用したり、 ミキサーで加工して減衰させ、美しい余韻を生み出す、こういうような組み合わせで、 人間の歌声もピアノの音色のように美しく響かせることができるのではないかと私は考えています。 ただ、歌声を減衰音だけにしてしまうと、単調でつまらない音楽になってしまう危険性があります。 そこで持続音との組み合わせもやはり必要になってくるわけですが、 ここで重要なのがビブラートです。 持続音に対して人間の耳が感じる不快感を和らげるテクニック、そのひとつにビブラートがあります。 人によっては、歌の初めから終わりまでビブラートかけまくり、っていうのを時々見かけますが、 あれでは逆に歌が死んでしまいます。 実は、このビブラートっていうのがくせ者で、なかなか難しい。 ポップス歌手で美しい声でビブラートを奏でる歌手には、私は滅多にお目にかかれません。 まぁ手前味噌ですが、いまのところJade Yinくらいです。 と言っても、これまでまだまだ十分に引き出せてはいませんが・・・ 今度のレコーディング、何とか美しいビブラートを引き出せるよう願っています。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年9月20日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【やまとことのは】 瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ いづくより 来たりしものそ まなかひに もとなかかりて 安眠しなさぬ 1stアルバムのレコーディング中、日本語の発音でいくつか苦労したことがありました。 「い」と「う」の発音です。 中国語で数字の一を「イー」と発音するのですが、口の左右を大きく横に引いて発音します。 同じく中国語で数字の五を「ウー」と発音するのですが、口先を前に突き出して、口の奥から発音します。 ですから、日本語の歌でイ段、ウ段を含む歌詞が出てくると、どうしても硬い音色(おんしょく)になってしまいます。 そこで私が思いついたのが、こういった万葉集の歌でした。 「思ほゆ」 「まなかひに」 日本語は、古代から言葉の響きをとても大切にしてきた言語です。 なぜ「思おゆ」 「まなかいに」でないのか。 それは、ア行よりもハ行の方が美しく響くからだと思います。 しかし、これを現代と同じハ行の発音で歌ってしまうとちょっと違和感を感じます。 ア行とハ行の中間くらいの発音が一番美しく響く、私はそう思っています。 Jade Yinは、最初だけちょっと感触を掴むのに時間がかかりましたが、 あとは難なくこの発音で歌えるようになりました。 ただ、時間がなくなってちょっと詰めが甘くなってしまったところがあったのが残念でした。 これからも、Jade Yinの歌声で【やまとことのは】の美しさも表現していきたいと思っています。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年9月13日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【名曲を蘇らせる表現力】 私は、Jade Yinに日本語曲のカバーを歌わせるときは、 必ず、予め中国語に翻訳した歌詞を渡して歌を理解させて収録に臨むようにさせています。 ただどうしても、翻訳された歌詞を読んだだけでは、習慣や民族性の違いもあり、 Jade Yinも十分その歌を表現できないことがあります。 そこで私は、いろんな手段を使ってJade Yinに曲のイメージを伝えるわけですが、 Jade Yinが素晴らしいのは、私が伝えたいことがすぐわかって、歌で表現してくれる能力。 人に楽器や歌を教えたり、あるいは指揮棒を振ったりした経験のある人はよくわかると思うのですが、 自分の音楽のイメージを他の人に伝えて、 楽器や歌で人間の様々な感情を表現させるって、なかなか難しいことです。 Jade Yinはそれをさらっとやってのける。 まるでこちらは一流オーケストラを自在に操れる指揮者の気分です。 Jade Yinが昨年発表した2枚のアルバムには、 『未来へ』『ひとつぶの涙』『もう少し』の3曲のkiroroの歌が入っていました。 それぞれ『母娘の愛情』『失恋』『恋人への微妙な心模様』を歌ったものだと思うのですが、 Jade Yinはこれらを彼女ならではのボイスコントロールで巧みに表現してくれたと思います。 この3作品を何回も聴いて頂ければ、彼女の微妙なコントロールが、 大きな表現力の違いとなっていることにお気づきになれると思います。 ちょっと手こずったのは、『もう少し』の 「強く抱きしめて 二人の時間 とぎれとぎれ・・・」の部分。 Jade Yinは、初めはここを歌詞のとおり、相手に主張するように強い感情を込めて歌ったのですが、 私は、「いや、この歌は、直接言葉で発しているのではなく、あくまでも心の中の心象をうたったもの。 日本人女性の繊細な心を表現してほしい。」 と注文しました。 まずかったのは、通訳をしてくれてる中国人男性が、 「日本の女性は中国人の女とはちがうんだよ」とからかい半分でよけいなことを言ってしまったので、 Jade Yinもこれには怒って「ブツブツ、ブツブツ・・・ 」 でも、気を取り直して歌い直してくれたら、 さっきとは全然違った歌い方になっていました。 その通訳した中国人男性も、「おお、今の歌い方にはゾクッとしたよ~」って驚きの表情。 かくしてJade Yinは人並みはずれた表現力を随所に発揮しながら、 レコーディングは進んでいったのでした。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年9月5日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【名曲に隠されたリズム】 私は、疑問に思うことがあれば何でも自分なりにいろいろ分析して 自己流の仮説を立てることが好きなのですが、 今回は、名曲と呼ばれる歌の構造と、Jade Yinの歌の魅力の秘密についてお話ししたいと思います。 時代を超えて愛される名曲と呼ばれるものとそうでないものといったいどこが違うのか? 私は、隠されたリズムの力が、魅力を生み出す源と考えます。 もちろん旋律も重要ですが、リズムに魅力がないと歌が死んでしまいます。 例えば『仰げば尊し』 この歌は、初めから終わりまで、タン ターン・タン ターン・タン ターン・タン ターン というリズムだけしか使われていません。 こんな単調ナリズムだけで人の心を感動させることができるなんて見事ですね。 いやシンプルだからこそ心地よく、聴く者の心に響くのかもしれません。 Jade Yinがこの『仰げば尊し』をレコーディングしたときは、 私は、このリズムついて、彼女には全く説明していなかったのですが、 恐らく直感でこのリズムを感じ取りあのような歌い方になったのだと思います。 重要なのは、Jade Yinがこの歌のリズムを感じ取り自分なりに色をつけて蘇らせたこと。 世の中には、せっかくの名曲なのに、リズムの魅力を引き出せず歌われることがなんと多いことか。 クラッシック音楽の世界では、みんな競ってこういうことをやっているわけですが、 ポップスの世界では、こういう努力があまり感じられないのは不思議です。 リズムの魅力を引き出すどころか、ライブ演奏などでは、わざと原曲のリズムを崩して歌ったりする場合もあります。 歌手本人は、崩して歌ったり、フェイクをかけたりするのがファンサービスのように思っているかもしれませんが、 一音の響き、一拍のリズムにこだわったかもしれない作曲家の気持ちを考えれば、 むやみに崩すべきではないと私は思います。 せっかくの生歌を聴きにきたファンにとっても、 自分の好きなサビのメロディーを勝手に崩されて歌われたら、 何かちょっと物足りない不満が残ってしまうのではないでしょうか? もうひとつ不思議なのは、音楽大学などで声楽を学んだ人達のポップスは、 なぜあんなにつまらないのか? 彼等もポップスを歌うときは、地声で歌うことが多いですが、 特にソプラノ歌手の場合、せっかくの美声も、声楽を学んだために魅力半減と思われることがままあります。 中低音は良くても、高音がダメ。 しかもリズムは単調。 私は、あの改造された高音で歌われたポップスを美しく感じることはほとんどありません。 地声で奏でる高音の美声こそが最高というのが私の持論です。 Jade Yinは、自分なりにその歌固有のリズムの魅力を引き出していますが これは、他の歌手の歌と聴き比べてみるとよくわかると思います。 例えば、『時代』では 「そんな時代もあったねと」ほか同じようなメロディーのフレーズ 『どんなときも。』では 「僕の背中は自分が」ほか同じようなメロディーのフレーズ あと「好きなモノは好き!」の「す」の一音。 名曲には、1曲の中にいくつもカギとなるリズムが隠されている場合もありますので、 この"隠されたリズム"に注目してあらためてJade Yinのアルバムを 聴き直してみるのもおもしろいかと思います。 私は、どんなに聴き古された名曲でも、Jade Yinが"名曲に隠されたリズム"を引き出し彼女なりの色づけすることで 現代に鮮やかに蘇らせることができるのではないか、と期待しています。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年8月23日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【小林愛実さん IN POLAND】 以前ご紹介したピアニスト小林愛実さんの最新情報が見つかりましたのでお知らせします。 まずは、小林愛実さんのスポンサーというフランス人klingsor93さんのYouTubeチャンネルから最新動画 AADGT AIMI REHEARSES IN POLAND http://www.youtube.com/watch?v=9P6ie4oxhZg&hl=ja Aimi Kobayashi interprète la sonate n°5 de L V Beethoven les trois mouvements 1er part http://www.youtube.com/watch?v=w2pEJgeKhJc&feature=channel_page どちらの動画も今年撮影されたものではないようですが、 小林愛実さんファンには、お宝?かもしれません。 いま小林愛実さんは、ポーランドの首都ワルシャワに滞在中らしいです。 滞在の目的は、 "Chopin and his Europe" という音楽祭に出演のため。 "Chopin and his Europe 2009" http://en.chopin.nifc.pl/festival/edition2009/artists 8/23-24が彼女の出演日のようです。 アルゲリッチも出演するようなので、ヨーロッパでは有名な音楽祭なのかもしれません。 このもようがNHKあたりで、放送されたら嬉しいですね。 この音楽祭を主催するThe Fryderyk Chopin Instituteは、 ショパン国際ピアノコンクールの主催者でもあるようです。 小林愛実さんは、2010年のコンクールには、年令制限のため参加できないのですが、 次の2015年は有力候補として期待されることでしょう。 私は、別に彼女がコンクールに出場してもしなくても、 その評価は変わることはないですが、 彼女が著名なコンクールなどで優勝でもしないと、 ほとんどの日本人は、彼女のもつ世界的にも希少な価値が永久にわからないでしょうから、 そのために、時間とエネルギーを消耗してしまうのは もったいないような気もしますが、まぁそれは仕方がないことなのでしょう。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年8月22日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【Jade Yinオリジナルアルバム進捗状況】 さて、しばらくJade Yinの話題から離れていましたので、 現在のオリジナルアルバムの制作進捗状況などをお知らせします。 今回レコーディング予定曲は、まずオリジナル曲が6曲。 それぞれ日本語バージョンと中国語バージョンで制作します。 あとほかに、日本の唱歌・中国の伝統的な歌など収録予定です。 中国語バージョンにつきましては、以前このメルマガで先行して発表する旨お伝えしたのですが、 レコーディングが大幅に遅れています。 10月に最終レコーディング予定です。 発表までいましばらくお待ち下さい。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年8月15日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【日本人を知る~なぜ外国と戦争をしたのか】 私が初めて中国という国に興味を持ったのは、 10代の頃に読んだ日中戦争に関する新聞記事だっだように思います 日本人は、なぜ中国と戦争をし残虐な行為を働いたのか・・・ そのとき以来、この疑問はずっと頭の脳裡から離れることはなかったのですが、 この数年、自分なりにまとまったきたように思いますので、 このメルマガで、少しずつご紹介させて頂きたいと思います。 まず、日本は、なぜ外国と戦争を引き起こすようになったのか? これは、簡単なことです。 江戸時代末期、日本は開国して、欧米列強を見習って、ああいう国になることを "全国民が一丸となって目指したから"です。 ロシアに勝ち、清に勝ち、第一次世界大戦でも戦勝国になり、 "一等国家"として先進国の仲間入りをするために邁進した結果が 昭和前期、敗戦までの日本なのだと思います。 まぁ中学校の歴史教科書にも載っていそうなあたりまえのことなのですが、 重要なのは、実際この歴史を歩んできた日本人は、 決して自分たちが、悪いことをしているとか、後世の歴史で否定されるようなことをしているとは、 その当時はつゆほども思っていなかっただろうという点です。 むしろ、本気で真剣に植民地化されたアジア諸国の解放をやっていけるのは、 日本人だけだという、正義感すらもった人がほとんどではなかったかと思います。 これは、戦後高度成長期に、欧米諸国から"エコノミック・アニマル"と称されるほど、 一流経済国家目指して邁進してきた構造と何ら変わるものではないと思います。 日本人は、左でも右でも自分でよく考えもせず、 皆がやるから自分もやらなきゃ、と猛進していく特性があります。 壁にぶち当たって、ガツンとやられて初めて正気に戻って反省する。 そしてまた次の国家目標を見つけては、 国民一丸となって邁進していく・・・ 日本では、"正義は勝つ"とよく言われますが、 実際には、"最終的に勝ったものが、自分たちこそが正義だと主張する権利がある" のだと思います。 日本の過去の閣僚達の中にはたびたび、"日本人は戦時中いいこともやった"と言っては、 首が飛ばされていたことがありましたが、悪いことばかりやって、外国の統治ができるわけがありません。 国益にかなうことでなければ、莫大な予算を投じて日本が海外進出するわけはないし、 その国にとって良いこともしなければ暴動が頻発するはずです。 しかし、結果的にこれは、日本には役不足だったということでしょう。 "敗戦国は、正義を語る資格はない" これが現実なのかもしれません。 過去日本の一千数百年の歴史を見ても、 政治的に日本が外国と戦って最終的に良い結果になったものは、ほとんどありません。 これは、日本が、島国で、異民族間の抗争が比較的少なかったことがその原因だと私は考えます。 だから、日本の国際政治や外交は世界的に見てダメなのです。 最近は核武装論とか東アジア共同体なるものが、チラチラと日本の政治家たちの口から出ているそうですが、 そんなことをするよりは、日本は"政治的永世中立政策"をとるほうがずっとマシだと思います。 政治・経済・文化この3つはなかなか切り離せるものではないのですが、 歴史的に見ても国家どうしで、一時的に夫婦・親子・兄弟のような緊密な関係をつくっても 末永く良好な関係が続くことなんてありえない。 むしろその後の紛争のタネになりやすいのです。 似て非なる東アジアでは、文化交流は積極的に行ってもいいのですが、 政治的には永久に中立であることが、それぞれの善良な心を持った国民にとっては、 これが一番望ましいことだと、今、私は考えています。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年8月1日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【日本人を知る~江戸時代の教育 その2~】 "日本人の美徳"は中国の古代思想でつくられている。 そしてその形成のカギはどうやら江戸時代の教育にあるのではないか・・・ そんな思いから、私は江戸時代にどんな教育が行われてきたのか興味を持ち、 何冊か関連する本を読んでみました。 以前、ご紹介した大石学 著『江戸の教育力』 http://www.amazon.co.jp/%E6%B1%9F%E6%88%B8%E3%81%AE%E6%95%99%E8%82%B2%E5%8A%9B-%E8%BF%91%E4%BB
%A3%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E7%9F%A5%E7%9A%84%E5%9F%BA%E7%9B%A4-%E5%A4%A7%E7%9F%B3-%E5%AD%A6/dp/4901665081 によると、江戸幕府は文治主義で日本を統治する道を選んだようです。 これまでテレビの時代劇や映画などでのチャンバラや武士に抑圧される農民の姿のシーンでしか 江戸時代を想像できなかったのですが、 こういう本を読んでみると、実際の江戸時代の生活や教育水準は想像以上に高かったように思います。 文治とはすなわち、儒学による統治ということです。 江戸幕府は儒学の祖孔子を祀る湯島聖堂を創建し、学問の拠点としたようです。 また各藩にも儒学を学ぶことを奨励し、全国に藩校が設立され、儒学を学ぶ拠点となったようです。 この本によると、江戸時代は、時代劇のように刀を振り回すような紛争はさほど多くなく、 武士は文武両道、すなわち"道"として武術を修行し、 また文、すなわち儒学を中心とした学問の研鑽に日夜励んでいたそうです。 『四書』『五経』などの儒学の古典のほか、中国から入ってきた新しい儒学の一派、朱子学・陽明学の思想も 漢籍も難なく読みこなしていた江戸時代の武士達の間ではあっという間に全国に広まり、 藩政に大きな影響を及ぼしています。 また武士は、幕府においては国家官僚、諸藩においては地方官僚の役割をしていたようです。 儒学を学んだ武士達は、その行政も儒学に則って行うこととなります。 町民や農民は、儒学の影響を受けた武士達に"感化"されて、 たとえ儒学を学んでいなくても、次第に儒学の影響を受けた社会制度や生活習慣が 庶民の社会生活の隅々に定着していったのだと思われます。 また全国に寺子屋(手習い所)がつくられ、江戸後期にはその数は、 現在の小学校の数よりも多かったほどだといいます。 寺子屋では、武士や僧侶や町名主など、様々な人が師匠となって、 子供たちを教えていたようです。 寺子屋では、『論語』や儒学を元に作られた様々な教科書で 人間としての生き方を教えていたわけです。 私は、今の日本の学校と江戸時代の藩校や寺子屋などの教育施設での大きな違いが ここにあるのではないかと思うのです。 江戸時代の教育は、あくまでも『人間としての生き方』を教えることがメイン。 しかし、今の日本の学校は、この『人間としての生き方』を学ぶという、という最も大事なことを キチンと体系だって教える仕組みになっておらず、教師任せになっているのではないか? ということです。 『己所不欲、勿施於人』 『己の欲せざる所人に施すことなかれ』 こういう文言を、幼少時からしっかり教えてもらったか否かで、人生は大きく変わる、 私はそう思います。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年7月18日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【なぜ"日本人の美徳"は退化しつつあるのか】 私は、日本において科学技術は日に日に進化しているのに、なぜ"日本人の美徳"は退化しつつあるのか、 その理由がよくわかりませんでした。 昔に比べれば、小学校から大学まで、日本人は実にめぐまれた教育機関で、 教育を受け続けてきたわけです。 それなのになぜ、精神的な部分は退化し続けるのか・・・ しかし、冷静に考えてみれば理由は簡単。 科学技術は、日本人が常に学び続けているから進化しているのに対して、 この数十年、"日本人の美徳"の源となるものは、日本人に学ばれることなく 放置されたままであるから退化している。 実に単純なことだとわかりました。 このままあと数十年、数百年と"日本人の美徳の源"が学ばれることなく時が過ぎていけば、 恐らく、日本人の道徳観念は他の外国以下のレベルまで低下していくのは間違いありません。 外国の場合は、キリスト教やイスラム教などの宗教の影響で、社会道徳規範が形成されていますので、 聖書やコーランなどの教えが、世代間で伝承され学ばれていくことで、 道徳観念低下の下支えになっているものと思われます。 一方日本では、外国ほどには宗教の戒律が道徳規範のバロメーターとなっておらず、 また儒学も敗戦をキッカケに表舞台から消え、体系だって学ぶ機会がほとんどなくなってしまっています。 以前にも指摘しましたが、数千年前から優れた古代思想を生み出してきた中国で、 現代においてこの国の人々の道徳観念が低下しているのは、 度重なる国の動乱等で儒学が否定され、 また復興しても庶民レベルまで幅広く儒学的道徳観念が形成されることがなかったからではないかと思われます。 日本も敗戦をキッカケに儒学を学ぶ機会が急速に失われてきており、 この構図は、中国のそれと何ら変わりはないといえます。 日本の場合は、儒学で培われた道徳観念が、数百年に渡って社会制度や生活習慣に深く浸透していたために、 その衰退のスピードが緩やか見えるだけです。 一方中国では、胡錦濤政権になって、儒学を社会の安定統治の手段として見直しつつあるようです。 学校で、論語などが積極的に学習されるようになったとか。 日本は、将来再び中国から美徳を教えてもらう時代がやって来るのでしょうか? Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年7月12日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【林野庁の『広葉樹の森再生事業』】 昨日の朝日新聞夕刊に、国有林での広葉樹の森再生事業開始の記事が掲載されていました。 「スギやヒノキなど針葉樹だけの植林を戦後の森づくりの中心としてきた林野庁が、 カシ類やシイ、タブ、クリ、コナラなどの広葉樹も混植する事業に乗り出した。」 とのこと。 asahi.com でも同じ記事が掲載されています。 http://www.asahi.com/eco/TKY200907110169.html 記事にもあるように、今回林野庁が指導を仰いだのが、 以前私が、このメルマガでもご紹介した宮脇昭・横浜国大名誉教授。 宮脇名誉教授がセンター長を務める(財)地球環境戦略研究機関 国際生態学センターのWEB SITE http://www.jise.jp/top1.html 宮脇先生の『潜在自然植生理論』に基づいて、今後、国有林の広葉樹林の混植事業が 行われていくようです。 私は、宮脇先生のこの理論を知ってから、映像や写真でみる森の姿の裏側に ガンで病変化したような山肌が隠れているのを感じるようになりました。 人間が植林した一見緑豊かな針葉樹林帯。 しかし、広葉樹の木の実がないため動物の姿は消え、また下草が生えないため、土壌は疲弊し、 緑の砂漠と化しているのが現状だそうです。 まさにこれが地球のガン細胞として生きている日本人のひとつの痕跡です。 もう最近は、私自身あらゆる人間の行為が、地球のガン細胞活動のように思えてしまいます。 でもまだ外国の山々と日本のそれとを比べると、まだ日本はマシであることに気づきます。 たとえば、棚田や段々畑。 日本は山全体を棚田や段々畑にすることはほとんどなく、その左右や上部には森を残していますが、 中国の山々などは、麓から頂まで人間の手で開拓され、わずかばかりの木々がポツリポツリと見えるだけ。 恐らくこういう自然支配型社会が数千年~数万年続くことで、 中国の黄土高原のような不毛地帯が生まれていくのでしょう。 そしてやがて砂漠となっていく・・・ Wikipediaで『黄土高原』を調べると、次のような記述があります。 「現在森林がまばらな黄土地帯も、古代中国の時代には広く森林に覆われていた。 殷王朝の時代には、山西省と陝西省は大部分が森林地帯で、 アジア象などの大型動物も生息していた」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E5%9C%9F%E9%AB%98%E5%8E%9F 元々日本は数千年にわたっての自然一体共生型社会。 しかしこの150年で自然破壊・自然支配型社会に大きく梶を切った結果、 日本の山々も『黄土高原』へ一歩一歩近づきつつあったわけです。 現代日本人が気づいていない"何でもかんでも欧米崇拝主義" いまそのひずみが次々と露呈してきているように思えます。 ところで! きのう放送された、小林愛実さん出演番組は、ちょっと期待はずれでした。 でもまだ中学生だから学業優先。 あまりメディアへの露出を期待してはいけませんね。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年7月4日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【小林愛実さんvs.世界的著名ピアニスト達】 小林愛実さんと世界的な著名ピアニストとの演奏を、じっくり細部まで聴き比べしてみました。 アシュケナージ、アルゲリッチ、フリードリヒ・グルダ、内田光子、ユンディ・リー・・・ で、結果は・・・ 小林愛実さんの演奏がベスト! 私にとっては、今回聴き比べた中で一番美しいピアノの音色でした。 まず、どのピアニストより宝石のようにキラキラ輝いていて流麗。 よくありがちなオーバーアクション気味のフレージングもなく、 彼女の場合は抑制がきいて上品で華麗、しかもあるときは情熱的。 彼女はすでに世界でトップクラスのピアニストといっていいかと思います。 「この年令にしては・・・」という前置きはもう不要。 本物志向のクラシックファンを唸らせるには十分すぎる才能を持っていると思います。 でも私には、どうしても小学生とか中学生になったばかりのような子が、 大人並みの音楽解釈とか楽譜の読み込みとかできるなんて【絶対】あり得ない、という思いがあり 彼女のことをを"偉大なる模倣の天才"と理解するしか説明のしようがなかったのですが、 もうこうなっては、"小林愛実の頭の中は、私のような凡人には理解不能" と結論づけることが、最も賢明な判断だということを悟りました。 脱帽です。 小林愛実さんの最近の演奏と思われる動画です。 モーツァルト ピアノ協奏曲第20番 第1楽章 http://www.youtube.com/watch?v=aqeeat5jQP4&feature=channel_page 開始から5分00秒のフレーズの右手のコントロールなんて絶妙ですね。 それから11分30秒から数秒間、右手の奏でるこの音色の美しいこと!!! ”究極の音色の美を求め続けるピアノ職人”っていう感じです。 【特報】 小林愛実さんが7/11(土)のフジテレビ系番組『めざましどようび』に出演するそうです。 出演時刻は午前7時半ごろの予定だとか。 この時期テレビに出るということは、コンサート?CD発売? 楽しみです。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年6月27日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【小林愛実さんの演奏の魅力を分析】 小林愛実さんの演奏を聴いて、驚愕された方も多いかと思います。 小林愛実さんの演奏の魅力は、Jade Yinのそれにも通じるところがありますので、 少し、私なりに分析してみたいと思います。 私は、彼女の一番の才能は、作品の色を感じ、その感じたものを忠実に再現し、 さらに聴衆にその色を伝える・・・ この能力を生まれながらにして持っているということに尽きると思います。 天才はフラッシュメモリーのようなものをもっています だから、さほど努力しなくても直感でその曲をすべて把握し、再現できる。 恐らく、これは私の全くの推測ですが、 彼女は、楽譜を読み込んでこのような演奏をしているのではなく、 自分の好きな演奏家の模倣から始まっているのではないかと思います。 "模倣"というと一段低く見られがちですが、 こういう形の芸術の模倣も立派な才能。凡人にはできません。 彼女は自分の好きな優れた演奏家の演奏をいったん忠実に模倣する能力をもっている。 だから、バッハ、モーツアルト、ベートーベン、ショパン、リスト、ドビュッシー・・・ 幼くしてこれらの作曲家の色をピアノでしっかり表現できるわけです。 そして年令と共に少しずつ自分の色を加えることができるようにもなっているように感じます。 ピアノタッチが美しいので、中には彼女がお手本にした演奏家よりも 素晴らしい仕上がりになっているものもあるに違いありません。 彼女の演奏は、内面的に音楽の喜びに溢れていて、 それが聴く者にも伝わるから、聴いていて楽しいですね。 私は、彼女が将来世界的なピアニストになることに何の疑いも持ちません。 ただひとつ心配なのは、無事に10代を乗り切ってほしいということ。 繊細すぎるが故に、10代の多感な時期に、彼女を取り巻く環境が 彼女の音楽性の成長に悪影響を及ぼさないことを願っています。 小林愛実さんがもっている特殊な模倣の能力は、Jade Yinももっています。 Jade Yinは、学生時代、個人的な趣味でフェイ・ウォンの歌を何十曲もカバーしていますが、 本物と区別がつかないほど酷似しています。 しかも曲によっては、オリジナル版よりも、音楽的に優れていると感じるものもあります。 フェイ・ウォンや他の歌手の歌をJade Yinが歌うとき、 彼女は無意識にその楽曲の色を感じ取り、再現し、彼女なりの色を加えて聴く者に伝えているのです。 だから単なるモノマネではなく、音楽的な深みが備わっています。 以前にもこのメルマガで書きましたが、 私は、『仰げば尊し』のレコーディングの際、彼女に伝えたのは "ピアノのような音色で歌ってほしい"ということだけで、 練習もほとんどせず3時間足らずのぶっつけ本番だったのですが、 『仰げば尊し』の楽曲の持つ色を、見事に再現してくれました。 それが、この歌を聴いてくださった多くの日本人に感銘を与えたのだと思っています。 作品には、それぞれ固有の色が備わっていると私は思うのですが、 日本の作品だから日本人がうまく表現できるとは限らない。 作詞作曲した本人でさえも、その歌の色を表現できない場合もよくある。 色の表現には、才能が必要なのです。 人を感動させるのは、音ではなく"音色"。 これは、私の音楽に対するこだわりなのですが、 もうちょっと世の中、人間の歌声でも、もっと音色が注目されてもいいように思います。 最後にまた、私のお気に入りの小林愛実さんの演奏をご紹介します。 ベートーベン http://www.youtube.com/watch?v=MI89oIkEXTg ドビュッシー http://www.youtube.com/watch?v=YA2w_n41ATQ&feature=channel_page 小林愛実さんのスポンサーの一人というklingsor93 さんのYouTubeチャンネル http://www.youtube.com/user/klingsor93 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年6月20日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【小林愛実さん】 今回も、前回に引き続きクラシック音楽の話題です。 ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、 私が今最も注目しているピアニスト、小林愛実さんをご紹介します。 1995年9月生まれ、とのことですので、まだ13歳。 まずは、演奏を聴いてみてください。 小林愛実さん3歳のときの演奏 http://www.youtube.com/watch?v=3eoZtvZcrVs&feature=related 小林愛実さん4歳のときの演奏 http://www.youtube.com/watch?v=R_WBdb4Hu_Y&feature=related ショパンのノクタ-ン http://www.youtube.com/watch?v=ke5gsIR1UPQ&feature=related この3歳のときの演奏なんて驚異的。 最初の数秒でスーッと引き込まれてしまう。 まさか3歳の女の子のピアノの音色で泣かされるとは、思ってもみなかったです。 ちなみにこの子のプロフィールを見ると、ピアノを弾き始めたのは3歳からだそうです。 私は基本的に、幼い子達が大人顔負けのテクニックを披露させられて、 "天才、天才"ともてはやされる光景を見るのは好きではなく、 一応演奏を聴いてはみるものの、その言葉どおりに肯くことはほとんどなかったのですが、 この子のだけは違いました。 注目すべきは、テクニックではなくて、このピアノタッチのセンス。 これは、努力だけでは絶対身に付かないもの。 まさに天からの授かり物です。 商業主義マスメディアの世界では、次から次に"天才"が生まれてきますが、 天才なんて、そんな滅多に生まれてくるものではないのです。 この子に対して"天才"という2文字を使うのが、 あまりに陳腐すぎて申し訳ないとさえ思ってしまいます。 愛実さんは、かなりの練習嫌いなんだとか。 Jade Yinと一緒・・・。 では、最後に極上のリストをどうぞ。 http://www.youtube.com/watch?v=yMUWTFJb3BY&feature=related Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年6月13日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【話題の演奏家たち】 『美声』とか『歌姫』とか『国際コンクール優勝・入賞』とかいうキャッチフレーズで 話題になった人々を、私も必ず自分なりにチェックします。 今話題の辻井伸行さん。 確かに健常者に劣らない素晴らしいテクニックをお持ちだと思うのですが、 その音楽性について、何か特別な音楽の才能を感じ取ることは私にはできませんでした。 ポール・ポッツ、スーザン・ボイル・・・ この方達の歌声も何回か聴いてみましたが、評価は同じ。 確かに『美声』の部類に一応入るとは思うのですが、 世界中で大騒ぎするほどの音楽の才能をお持ちなのかどうか。 ときどき自分の耳が鈍感すぎるのではないかと思うときがあります。 皆が素晴らしいと賞賛するものに、素直に感動できないことが多すぎる。 音楽というのは、人それぞれ感動のツボが違うということなのでしょうか? Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年6月7日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【日本人を知る~江戸時代の教育 その1~】 以前、私はメルマガで、"日本人の美徳は中国古代思想でつくられている" と、書きましたが、 具体的に、どのようにして"日本人の美徳"が形成されていったのか・・・ その手がかりを求めて、最近私が手にした本をご紹介します。 『江戸の教育力』大石学 著 http://www.amazon.co.jp/
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%E8%BF%91%E4%BB%A3%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E7%9F%A5%E7%9A%84%E5%9F%BA%E7%9B%A4-
%E5%A4%A7%E7%9F%B3-%E5%AD%A6/dp/4901665081 この本の中では、戦国時代から江戸時代にかけて来日した外国人による『日本見聞記』がいくつか紹介されています。 16世紀末に来日したイタリア人宣教師、アレッサンドロ・ヴァリニャーノの著書『日本巡察記』より 「日本国民は優秀で、 子供たちもよく学問し、規律を守り、外国語を短期間に取得する能力を持っている。 下層民も優れ、上品で仕事熱心である。 また、日本人は穏やかで、子供たちは下品な言葉を使わず、暴力もふるわない。 さらには大人のような理性と落ち着きをもっている。 服装、食事、仕事などは清潔で美しく、すべての日本人が同一の学校で教育を受けたようである。」 長崎県平戸のオランダ商館長フランソワ・カロンの著書『日本大王国史』より、 「日本人は、子供を注意深く、かつ優しく育てる。たとえ一晩中やかましく泣き叫んでも、 ぶったりすることはほとんどない。辛抱と優しさをもってなだめ、悪口を言ったりしない。」 同じくオランダ商館に勤務していたファン・オーフルメール・フィッセルの著書『日本風俗備考』より、 私には、日本人ほど好んでペンや筆を振るう国民があるとは信じられない。 彼等はあらゆることを文書にして取り扱う。 また一般的にきわめて広い範囲にわたって手紙のやり取りを続けているので、 婦人ばかりか男子も、このために時間の大半を費やしている有様である。」 ロシアの海軍少佐ゴローニンの著書『日本幽囚記』より、 「日本の国民教育については、全体として一国民を他国民と比較すれば、 日本人は天下を通じて最も教育の進んだ国民である。 日本には読み書きできない人間や、祖国の法律を知らない人間は一人もいない。」 まぁ、『江戸の教育力』という本の趣旨に合致した文献だけが引用されているわけでもあるので、 多少割り引いて考える必要もあるのかと思いますが、 私がこれまでいだいていた中世の日本人のイメージとは、だいぶ異なる日本人が描かれていて驚きでした。 この本を読んでいると、やはり現代日本人は、 400年前よりもその精神的美徳が退化しているのではないかとさえ思われてきます。 子供は、赤ん坊の頃からのびのびと育てられているようです。 他の外国人の記した書物にもよく出てくるのですが、 江戸時代までは、子供の教育には体罰は無縁だったようで、 それが日本を訪れた多くの外国人には驚きだったようです。 おもしろいのは、フィッセルが記している日本の手紙文化。 「婦人ばかりか男子も、このために時間の大半を費やしている有様である。」と 手紙のやりとりに時間を費やす日本人にあきれ顔の様子が浮かんできます。 1日に何十通も送り合う今の日本のメール文化と同じようなものが、 すでにこのとき存在していた、というのも驚きです。 江戸時代以前の日本を知ることは、 この150年間に、日本人は何を失い、これからまた更に何を失っていこうとしているのかがわかるに違いない・・・ これから、Jade Yinの歌を聴きながらこのメルマガを読んでくださる皆様と それを考えていけたら、と思っています。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年5月3日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【ピアノの音色にビブラート】 先日、NHKのBSでバイオリニスト神尾真由子の特集番組がありました。 再放送番組で昨年も2-3回見たような気がしますが、この人の演奏は聴いてて飽きないですね。 またじっくり見入ってしまいました。 世の中、顔で楽器を演奏したり歌を歌ったりするのがもてはやされていて、 テレビの音楽番組で純粋に演奏で感動することは、ほとんどないのですが、 こういう本物の天才を特集で取り上げるのはさすがNHK。 彼女の練習風景やレコーディング風景、その言動を見聞きできたのはとても参考になりました。 ただ聞き手が音楽に疎いディレクターなのか、つまらないことばっかり聞いていて 彼女の内面を深く探れていなかったのが残念でした。 彼女の演奏にひとつだけ注文するとするならば、 ビブラートに頼りすぎないで、ピアノのような余韻を響かせる演奏ができたら、 もっと音色に深みが出てくるんじゃないかという気がします。 バイオリンという楽器の素材・構造上、 ピアノのような余韻を響かせるというのはなかなか難しいのかもしれませんが、 私は、楽器の音色というのは余韻が命だと思うんですね。 いかに美しく音を消していくか・・・ これが楽器の演奏では一番大事だと思っています。 ビブラートにたよりすぎると、なんというか 演歌歌手が歌の最初から最後までこぶしを振り回しているような、 食傷気味の感覚になってしまいます。 私は、神尾真由子が現れるまでは、特に好きなバイオリニストはいなかったのですが、 ピアノの場合に比べて、美しい余韻を奏でるバイオリンの音色に出会わなかったのが原因かもしれません。 "一番好きな楽器は?"と聞かれて、"ピアノ"と答える人は多いと思うのですが、 ピアノが人々を魅了するのは、まさに音色の余韻にその理由はあると思います。 一音でも美しいし、様々な音が重なり合って消えていく空間もまた美しい。 ときどきピアノの余韻にビブラートをかけられないものかと思うことがあります。 消えゆくピアノの音色に微かにゆらゆらとビブラートをかけてみる・・・ 生のピアノ演奏では、それは不可能ですが、 打ち込み音源では、パソコン上でそれも可能なのではないか? 今度、アレンジの苟音さんに、打診してみようかと思っています。 ビブラートといえば、Jade Yinのビブラートがこれまた素晴らしい。 私は以前、Jade Yinが学生の頃に趣味で録音したある歌をきかせてもらったことがあるのですが、 この歌のある部分に極上のビブラートがかかっていて、 そこを聴くためにこの歌を何十回も聴いた覚えがあります。 私は、昨年発表した2枚のアルバムの制作でも、 Jade Yinの極上のビブラートの再現を試みたのですが、 残念ながら、再現できませんでした。 原因のひとつがJade Yinが慢性的にノドを傷めていて、具合が万全でなかったことと、 もうひとつは、Jade Yinが意識してあのビブラートをかけていたわけではなかったこと。 無意識にかけられた、天性のビブラートだったからこそ美しかったのかもしれません。 でも、なんとか次回作では、極上のビブラートをお聴かせできるよう 再現にチャレンジしてみたいと思います。 人間の歌声も楽器の音色と同じように美しく響かせたいと考えている私としては、 昨年の2枚のJade Yinのアルバムでは、まだまだ試行錯誤の段階で、 正直に言っていろいろと反省点が多かったの事実でした。 Jade Yinのノドの調子を伺いながら、限られた時間と予算の範囲内で実現していかなければならないわけで、 とは言っても、これからもそういう状況は続くと思いますので、言い訳にはできないのですが、 とにかく、私も音響のこととか研究したり、テクニカル的なことも調べたり、 美しい音色を求めていろいろと思考を巡らしていきたいと思っています。 究極の音色の美をJade Yinの歌声に求め続けていけば、 きっと新しい展望も開けていけるのではないか・・・ そう考えています。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年4月26日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【Sweet Sweet Smile】 今年は、カーペンターズが結成されて40周年だということで、 記念CDも発売されるようですね。 Jade Yinもアルバムでカーペンターズの歌をカバーしていたのは、 皆さんお気づきだったでしょうか? 2ndアルバムに収録されていた『Sweet Sweet Smile』がそうです。 2ndアルバム収録曲の選曲にあたって、カーペンターズの歌を1曲入れてたいと思っていた私は、 BEST版のCDを買って、収録曲をそれぞれ何十回か聴きました。 『Top Of The World 』『Jambalaya 』『Yesterday Once More』『Sing 』『Close to You』・・・ 恐らく30代以上の日本人なら誰でも知っているカーペンターズの代表曲とも言えるこのような曲は、 久しぶりに聴くにはいいのですが、 CDで何回も聴くとなると、有名すぎるが故に聴き飽きるのが早いような気がして、 どうしてもアルバムの収録候補に入れることができませんでした。 一般の日本人の購買傾向から見ると、有名な曲の方が安心して買いやすいし、 売る方も売りやすいのでしょうが、 はっきり言ってそれだけでは作る方としてはつまらない訳で、 最終的には、自分が聴いて素晴らしいと思い、Jade Yinの声に合っていて、 何十回聴いても飽きない曲として選んだのが『Sweet Sweet Smile』でした。 カーペンターズの曲は、iTunesで1曲ずつ購入可能ですし、YouTubeでも試聴可能のようですので、 もし、カーペンターズの『Sweet Sweet Smile』が手に入りましたら ぜひJade Yinの歌と聴き比べてみて下さい。 2ndアルバムもバラード中心になりそうでしたので、ピリッとスパイスを効かす感じで 基本的にはあまり冒険せずに、カレンの歌い方をお手本に楽しく仕上げてみました。 Jade Yinが歌うカントリーもなかなかイケテルと私は思うのですが、皆さんどうですか? もうひとつ注目してほしいのが、苟音(ゴウイン)さんのアレンジ。 彼はもう、どんなジャンルの音楽でも巧みにアレンジしてくれます。 カントリーでもこのとおり。 特に1分40秒過ぎから始まる間奏での軽快なピアノのタッチは最高。 オリジナルに負けないくらい、いい味出してくれてます。 いつかぜったい生のピアノで聴きたい!と思わせるようなフレーズです。 あと、 * I gotta know that you love me And that you want me And that you'll always be there I've gotta know that you care ・・・・・・ のフレーズのアレンジなんかも、思わず唸ってしまいました。 彼にもまた非凡な音楽の才能を感じた1曲でした。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年4月18日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【得から徳へ】 『儒学の復活』などと提唱すれば、教育勅語や封建主義を連想して 眉をひそめる方もけっこういらっしゃるかと思うのですが、 過去の歴史をひもといてみると、 儒学が社会の安定秩序に貢献していることが大きいことがわかります。 あらゆる思想は、その時代や広まった国々の民族性、社会制度、既存の他の宗教・思想に 影響を受けながら変化するわけですが、 儒学もまた、二千数百年間、時代に合わせて変化し続けています。 日本が、江戸時代以前戦国時代を除き、国土を荒廃させるような戦乱が比較的少なく、 社会的に安定した時期を送った背景には、 中国の儒学中心の文治政治の影響が少なからずあったように思われます。 江戸時代なると、朱子学・陽明学など儒学の各流派が幕府や藩政に大きな影響を及ぼし、 武力だけに頼らない文治による封建国家作りに一役買ったわけです。 もし、中世の中国で、儒学の復興がなく、武力による戦乱の世が続いていたならば、 江戸時代の安定した政治も文化興隆もなかったかもしれません。 明治時代に入って、西洋の覇権主義に呼応して、 日本の政治・社会が軍国主義へと転換していくわけですが、 教育勅語などは、この時代に合わせるために変質した 儒学の一形態とみることができるのではないかと思います。 そしていま戦後民主主義が定着し、経済の自由化・グローバル化へと突き進んできた日本では、 経済的豊かさと引き替えに、心の空洞化が始まっているように思えます。 これを解決するひとつの方法として、 私は、現代に合った儒学思想の再構築が求められているのではないかと感じます。 もう一度いったん儒学の原点に戻って教育勅語や封建的儒教とは異なる 新しい時代の儒学思想が確立されてもいいように思います。 今世紀に入って、今中国でも儒学の見直しが始まっているようです。 権力闘争の激しいお国柄なので、 儒学による安定した政治で、国民意識の向上をいっきに図っていくのは難しいかと思うのですが、 日本人が過去一千数百年に渡って中国の儒学に影響を受け、その思想が深く浸透したからこそ、 日本を訪れた外国人から信義・礼節・秩序・思いやりと言った社会規範重視の国として高い評価を受けているわけで、 できれば多くの中国の人々もこの事実に気づいて、 儒学がまた中国の人々の手で復活していけば、 日本や東アジアの平和・安定のためにも望ましいのではないかと私は考えます。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年4月12日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【和服=呉服=呉の服】 日本は国際政治の舞台でリーダーになれるのか? 私は『民族間の過去の葛藤の歴史と外交力は比例する』と考えていますので、 恐らくこれから数十年あるいは数百年経っても、 日本が国際舞台で政治的リーダーシップを継続的に発揮していくのは 難しいのではないかと考えています。 異民族を支配する、あるいは異民族に支配されるという歴史が 大陸の国々と比較して少なかったことが、日本の外交力の弱さの原因だという考えです。 もし日本が外交力をつけた時代が到来するとするならば、 その時は恐らく日本人の民族性が大きく変わっているのではないかと思います。 私は、西洋化に梶を切ったこの150年間は、日本が中国に遣隋使・遣唐使を派遣して 積極的に大陸の思想・文化を吸収しようとしていた時期に重ね合わせることができるように思います。 そして今、ひととおり世界中の思想・文化に触れ吸収したところで、 自国に合ったものを取捨選択しながら、あらたな日本文化を構築するために昇華させていく・・・ そういう作業に入りつつあるのかな、と感じます。 平安時代や江戸時代のように『内向き文化』を目指すのではないか・・・ 私はそのように予想しています。 日本人は、善悪・白黒をはっきりさせない、曖昧さを好む民族で、 それが国際間の諸問題で誤解を生む原因になっていることが多いわけですが、 逆に言うと、善悪・白黒をはっきりさせないからこそ、 外国から入ってきた様々な思想・文化を受入れ、 長い年月を経てたとえ発祥の地で衰退しても、 なお日本ではその思想・文化が破壊されることなく、 いまだに大事に保存され後世に引き継がれているという現象を生んでいるわけです。 最近、若い女性の間で、『夏は浴衣、成人式は振り袖、卒業式は袴』というように和服の復権が顕著ですね。 もともと和服は呉服と同義語で、つまり遠い昔の中国の、三国時代の"呉の国の服"ということだと思うのですが、 その服が、多少形を変えながらも、現代日本人にいまだに愛用されているということになります。 また聖徳太子の十七条憲法にある『和を以って尊しと成す』は、 論語の『礼の用は和を貴しと為す(礼之用和為貴)』が由来とされ、 現代日本人にも、脈々と受け継がれています。 最近の流行り言葉『KY』もこの延長線上にあるものといえるでしょう。 現在海外で日本文化として紹介されている禅の思想も、もとはといえば中国仏教の思想。 醤油や豆腐など古来中国大陸からもたらされた食べ物も、 日本で洗練されて日本食として世界中に普及しつつあります。 日本人は、その発祥国である中国以上に その思想・文化を愛し、尊重し、発展させ、保存してきたとも言えます。 これから日本は、同じようにまた数十年、数百年かけて、 この150年間で吸収した西洋文化や思想を 日本の文化・思想として成熟させていくことになるのだろうと思います。 日本人は、国際的に政治的リーダーシップをとることを追い続けるよりも、 吸収してきた諸外国の文化を日本文化として深めていくことこそが、 結果的に国際的な貢献に繋がっていくのではないかと私は感じます。 150年前に梶を切った日本の西洋的覇道政治は、案の定数十年で失敗したわけですが、 かといって孔孟思想の王道政治を目指しているわけでもない現在の日本。 国際的覇道政治の間で揺れ動く日本はどうすればよいのか、 後に続く世代のためにしっかり過去の歴史を研究・分析してその道筋を導き出していくことも 現代日本人に課された重要な責務だと私は思います。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年4月4日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【親子で愉しむ論語】 では、日本人の美徳を次世代に伝承するにはどうすればいいか? 人によって諸説あるかと思うのですが、 私はやはり、まずは『親子で論語の素読』から入るのが一番いいような気がします。 『学びて時に之を習う。 亦説ばしからずや。 朋有り遠方より来たる。 亦楽しからずや。』 『学びて思わざれば則ち罔(くら)し。思いて学ばざれば則ち殆(あや)うし。』 『巧言令色、鮮(すく)なし仁。』 『これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。』 『吾が道、一を以って之を貫く。』 言葉の意味はわからなくても、小学生高学年くらいから論語の素読を愉しめば、 その子供たちにとって大きな財産になるに違いありません。 ポイントは、『論語を学ばせる』とか『論語で教育する』とかではなく、 親が、大人が論語を愉しめば子供も自然に論語を愉しむ そういうものかと思います。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年3月29日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【中国の古代思想と現代日本人】 "日本人は、意外と日本人自身のことを知らない" 私は、ここ数年日本人がなぜ他のアジアの国々とこんなにも民族性の違いがあるのか考えてきました。 その中で、自分自身が日本人のことをよく知らなかったことに気づきました。 そしてまた多くの日本人が自分達自身のことを知らないことが、 実は大問題であることに気づきました。 日本を訪れた外国人が、日本人の美徳としてあげるものに 親切・礼儀正しい・規律を守る・安全な社会などいくつかあげられます。 日本人はどうやってこういう美徳を身につけたのか・・・ 「それはもともと日本人が持っている普遍の民族性」 ではないと思います。 日本人が"そんなこと当たり前、常識"と思っていることが、 世界的には常識でないことが数多くあります。 日本人にとって当たり前の道徳観念も、 実は過去数十世代に渡ってに日本人が努力して身につけ、代々受け継がれてきたものなのです。 そしてその根幹の一つに、儒学・仏教などの中国古代思想があります。 特に、江戸時代、町民・農民の子供たちにまで行き渡った寺子屋や武家階級の藩校などでの儒学の教育が、 日本人の思想形成におおきな役割を果たしたと考えられます。 寺子屋は、全国に一万数千ヶ所設けられ、現在の小学校の数よりも多かったそうです。 読み書き算盤の教育で、当時庶民レベルとしては世界トップクラスの識字率・教育水準を誇ったほか、 論語などで人間としての生き方をしっかりと学ぶことができたわけです。 "仁義礼智信" ある意味日本人の美徳はこの五文字に集約されるかもしれません。 "日本人の美徳は中国古代思想でつくられている" ちょっと極端な表現かもしれませんが、的はずれとも言えないかと思います。 儒学思想の一部は、戦前の軍国主義と一体化し、 その反動で戦後の儒学の衰退に繋がっていくわけですが、 儒学の教育を受けた70代以上の日本人やその世代から教えを受け継いだ人が少なくなっていくと、 その思想は明らかに急速に衰退していくと考えられます。 このまま日本で儒学を受け継いでいく機会が減っていけば、 100年、200年と時代の経過と共に、"日本人の美徳"は失われていく・・・ 今からでもそういう状況は容易に想像できるかと思います。 儒学発祥の地である中国では、 遠い昔の『焚書坑儒』から最近の『批林批孔』まで、国の動乱により度々儒学が否定され、 近代において庶民レベルでの儒学思想が形成されることなく今日に至っているのではないかと思われます。 "そんなことを言われても、私は論語なんか読んだこともないし、ピンとこない" っていう現代日本人は多いかと思うのですが、 それは過去一千数百年にわたって連綿と後世に引き継がれて成熟してきた思想が 社会制度や習慣、人格形成に深く浸透し、民族性を形成して現代人にも引き継がれてきたからで、 たとえ学校で学ばなくても『論語読まずの論語知り』という、 ある意味孔子も驚きそうな社会が出現してしまったわけです。 しかしそれは、たまたまこの数十年、戦前の教育が否定されたことによる儒学の空白期に起きた偶発的な事象で 思想を学ぶ機会がなく、世代間の伝承もなくなっていけば、儒学の衰退と共に日本人の美徳が衰退していくのは間違いなく、 ここ20~30年、日本で起きている負の社会現象は、その予兆とも言えるような気がします。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年3月21日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【緑の砂漠】 春の訪れと共にやってくる花粉症。 毎年この時期になると憂鬱な日々が続いて、毎日症状を抑える薬を飲んでいたのですが、 ここ数年ほとんど薬のお世話になることもない年が続いています。 私の場合効果があったのはヨーグルト。 毎日飲み始めた翌年から効果がありました。オススメです。 先日のニュースで無花粉杉の植林の話がニュースで流れていました。 数年前の私ならこのバイオテクノロジーによる快挙に諸手を挙げて喜んだものですが 『人間が地球のガン細胞』だと気づいてからは、 自然に対するあらゆる人間の行いに疑問符を持つようになりました。 戦前戦後、自然林を次々に伐採して 杉や檜の人工林に変えていったツケが花粉症となって日本人に警告しているのに 根本的な解決をせずに更に人工的に生態系を変えようとしている。 古代人であればきっと"山神の怒り"と思い率直に自分たちの非を認め 自然林に帰していったのではないかと思います。 昔の日本人は自然に対してもっと謙虚な気持ちを持っていたのではないか、 そんな気がします。 "緑の砂漠"というキーワードで検索すると、 驚くべき人工林の実態がわかってきます。 切ったまま何も植林せずにハゲ山や砂漠を作り出していく人間も悪いですが、 原生林・自然林を破壊しながら自分に都合の良い木をだけを植え続ける人間もまた 他の動植物からみれば悪魔以外の何者でもない・・・ そんな感じがします。 "地球環境にとってもっともベストなのは、人間が絶滅すること" 彼等はきっとそう思っているに違いありません。 今からでも遅くないので、これから数百年・数千年後の日本のために、 100年くらいかけてじっくりと、 不必要に人工林化した山々を、なるべく自然な森に復帰させる義務が 日本人にはあるように思います。 『潜在自然植生』についてはこちら ↓ 財団法人国際生態学センター http://www.jise.jp/top1.html Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年3月8日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【オリジナル楽曲レコーディング中】 久しぶりに、Jade Yinの最新情報です。 現在、オリジナル曲のレコーディング中です。 Jade Yinのアルバム全曲の編曲・制作を担当した苟音(ゴウイン)さんの作曲。 2-3回聴くだけで、ついつい口ずさんでしまうような名曲ですよ。 当初発表するオリジナル曲は、中国語バージョンのみですが、 しばらくしてから日本語バージョンも発表したいと考えています。 今回の中国語バージョンは、まるごとFree Downloadでご提供する予定です。 お楽しみに! それから、余談ですが以前ご紹介した韓国の美声ソプラノ歌手 スミ ジョー(Sumi Jo)が出演する番組がありますのでご紹介致します。 BS朝日 3月15日(日)午後3:30~4:00 『神々たちの旋律』 http://www.samonpromotion.com/tv/ これも楽しみですね。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年2月14日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【忠恕の心】 少し前の話題ですが、大相撲初場所を優勝を決めた取り組みでガッツポーズをした朝青龍の態度が 日本の相撲の伝統にそぐわないからと、引退勧告の話まで出たそうです。 しかも横綱審議委員会の委員の口から。 横綱審議委員というのは、相撲に造詣が深い有識者の面々が揃うらしいのですが、 有識者という割には、これまで彼等の口から感動するような言葉を聞いたことがありません。 私は、日本の相撲の伝統を守るために、朝青龍を叱っていくのは、それは当然あってもいいことだと思います。 品格ある横綱になってほしい。そのために叱る。 しかし、叩き潰すのは間違いです。 引退勧告などというのは、潰すということですよね。 朝青龍は、類い希な才能を持っているからこそ、練習量が足りなくても勝負強く、 多くの相撲ファンを魅了するわけです。 その恵まれた才能をなぜ、凡人のあなた方に潰す権利があるのか? 日本人は、時として、特別な才能ある人間を偏狭な心で抹殺してしまうことがあるように思います。 外国人が日本で、日本人の心を理解し、日本人と同じように振る舞えるようになるには、 本人の多くの努力と長年の歳月を要します。また適応力に個人差もあります。 はっきり言って、日本人の民族性の方が、世界的にみれば特殊なところが多いのです。 そういうことに気づいていない日本人が多い。 日本人の常識が世界でも常識、あるいは最も優れているから受け入れられると思いこんでいる。 だから、かつて朝鮮半島・中国を支配し、日本人の常識で統治できるものと勘違いしてしまったのです。 同じアジアなれども、日本人の常識は彼の地では通用しないのです。 果たしてどれだけの日本人が、韓国や中国に住んで、現地の人と同じように考え、 行動できるでしょう? 中国人になりきる、韓国人になりきる、と覚悟を決め、そのように振る舞える日本人がいったいどれだけいることでしょう? 自信を持って現地に溶け込めると言える日本人は、そう多くはいないと思います。 日本には、中国から毎年多くの留学生がやってきます。 民族性が違うので、最初は彼等の言動が日本人と違うのは当然のことです。 しかし、日本で生活する以上は、日本の習慣、ルールにしたがってもらう、これもまた当然のことです。 日本でまじめに学び、仕事をしていこうと考えていれば、 年月を重ねるにつれて、彼等の言動は日本人に近づいてきます。 日本人に"感化"されるからです。 そのまま帰化すれば、立派に日本人として仲間入りするのです。 実は、現在の日本人も過去数千年にわたって、大陸からやってきた渡来人の子孫だという説もあります。 そしてそれは、現在もこれからも続いていく。 自分の祖先は大陸からの渡来人!?・・・渡来人を受け入れてくれたからこそ、いまの自分が存在する? そんなことも考えてみれば、日本人のこれからの生き方を考えるひとつのヒントになるかもしれません。 横審の委員で、"引退勧告云々"と口走る方々には、忠恕(ちゅうじょ)の品格を身につけて頂きたいと思います。 今さら無理かもしれませんが・・・。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年2月7日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【仰げば尊しと旅立ちの日に】 卒業シーズンが近づいてきて、『旅立ちの日に』のワード検索で Jade YinのWEB SITEを訪れる方が増えているようです。 『旅立ちの日に』は確かに名曲なので、私もJade Yinの1stアルバムに収録したのですが、 もし『仰げば尊し』を歌わずに『旅立ちの日に』だけで卒業生を送り出すのであれば、 そんな教育は間違っているのではないかと思います。 それは、羅針盤を持たせずに海原に小舟で旅立たせるようなもの。 夢や希望だけで目的地に辿り着けるわけがありません。 子曰く 『興於詩、立於礼、成於楽(詩に興り、礼に立ち、楽に成る)』 音楽といえども、日本の古き良き伝統をしっかり後世に伝えることを 大人はもっと真剣に考えなければならないと思います。 Pure Voice Music 野元拓朗 ------------------------------------------- 2009年1月3日 配信 Jade Yin Official Mail Magazine 【日本の唱歌】 新年あけましておめでとうございます。 昨年は、私にとって1年あまりでJade Yinの2枚のアルバムを制作するというハードスケジュールでした。 時間に追われながらの音楽制作というのは、いろいろ後悔することも多く、 これからは、もう少し時間をかけて、納得のいく仕上がりを目指したいと考えています。 前回のメルマガでも発表したように、今年は、日本の唱歌を制作していきたいと考えています。 よくテレビやラジオで『日本のこころの歌』ということで、 唱歌が流れてくるのですが、どうもイマイチしっくりこない。 それは声楽を学んだ"美声を誇る歌手"の面々が格調高く歌っていることが多いのですが、 私には、どうしてもあの歌い方が歌詞や音楽に合っているとは思えないのです。 西欧から導入された声楽は、何でも西欧化を目指していたそのころの日本人には、 それは有り難いものだったのでしょうけど、 あのような改造された歌唱法が、果たして今後も唱歌の歌唱で大衆的な支持を得られ続けていくのだろうか? そういう思いがあります。 声楽はおろか、ボーカルトレーニングさえ一度も受けたことがないJade Yinが 果たして、どこまで日本の唱歌を歌いこなせるか、やってみないとわかりませんが、 きっとオペラ歌手では味わえない感動を与えてくれるのではないか・・・ そんな期待を今年の楽しみにして、また制作の準備に入っていこうと思います。 Pure Voice Music 野元拓朗 -------------------------------------------